
第10回児童書出版助成作品が決定しました
鹿児島県鹿児島市では、児童文学の書き手を育成する目的で実施している「児童書出版助成」の第10回助成作品が発表されました
優れた児童文学作品に対して、出版にかかる助成が行われています
制度の概要
この助成制度は、児童書に関する原稿を募集し、優れた作品に対して出版を助けるものです
助成の対象となる金額は、出版にかかる実費の半分以内で、最高50万円
この助成金は、出版後に支給されます
助成を受けた出版物は、鹿児島市が必要数を購入し、市内の学校や図書館に配布します
今回の助成作品
作品名
「カッパの小太郎 がんばっちゃった!」
作者名
文・絵:やぎしほか氏
作品のジャンル
絵本
応募状況・講評
応募作品数
今回の応募作品数は2作品でした
作品名 | ジャンル |
---|---|
カッパの小太郎 がんばっちゃった! | 絵本 |
ぽかぽかのいす | 絵本 |
選考委員の講評
選考委員は、石田忠彦氏(選考委員長)、廣尾理世子氏、森孝晴氏の3名です
作品名:「カッパの小太郎 がんばっちゃった!」
石田委員長
内気な性格の小太郎が仲間に助けられ、自分の個性を発揮する物語が描かれています
低学年の読者にも分かりやすく、励みになる内容との評価を受けました
一方で、挿絵の色調や文字の記述について改善点が指摘されました
廣尾委員
小太郎の成長に焦点をあて、河童の世界を巧みに構築した点が高評価でしたが、文字と絵のバランスに注意が必要とのことです
森委員
勇気を持つことの重要性が描かれ、完成度が高いとされましたが、物語の一部に改善が必要との意見もありました
作品名:「ぽかぽかのいす」
石田委員長
物語の内容が伝わりにくい部分があるとの評価がありましたが、美しい挿絵との調和が称賛されました
廣尾委員
犬の視点で描かれる現代の問題を含む作品であり、読者の解釈の幅が魅力となっていますが、場面転換に工夫が必要との意見がありました
森委員
優しく高い完成度の物語ですが、終わり方に少し急な印象を持ったとのことです
掲載確認日:2025年07月02日
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