
医療資器材や医療費用の高騰が影響を及ぼしている中、仙台市内の医療機関に対して安定した医療提供を支援するための「仙台市医療機関物価高騰対策支援事業補助金」が存在しています
しかし、交付要件を満たしていない医療機関にも補助金が誤って交付されたことが明らかになりました
今後は、誤った交付を受けた医療機関に対して、補助金の返還を求めるための説明が行われる予定です
1 補助金の概要
(1)交付要件
この補助金を受けるには、以下の条件が必要です
- 基準日(例:令和5年度事業は「令和5年4月1日」、令和6年度事業は「令和6年10月1日」)時点で、東北厚生局長から指定を受けている病院や診療所、また管轄保健所長から開設許可を受けた助産所であること
- 医療資器材等の物価高騰の影響を受けていること
(2)受付期間および交付時期
事業年度 | 受付期間 | 交付時期 |
---|---|---|
令和5年度 | 令和5年7月18日~令和5年9月29日 | 令和5年8月~令和6年3月 |
令和6年度 | 令和7年2月25日~令和7年4月30日 | 令和7年3月~ |
(3)補助金額
この補助金による支給額は以下の通りです
- 病院(200床以上):1施設あたり300万円
- 病院(~199床)、有床診療所(7~19床):1床あたり1万5千円
- 有床診療所(~6床)、無床診療所:1施設あたり10万円
- 助産所:1施設あたり5万円
※病床数は基準日時点での医療法に基づく許可病床数です
2 誤交付の概要
補助金の申請があった交付対象外の医療機関に対して、誤って補助金が交付されています
3 誤交付の件数および交付額
令和5年度に無床診療所に対して107件、合計1,070万円が誤って交付されました
令和6年度では、無床診療所に対して17件、合計170万円が誤交付されました
4 経過
令和7年4月10日、医療機関から提出された申請書に不備が見つかり、基準を満たさない医療機関が判明しました
このため、交付済みの全ての案件を精査したところ、いくつかの医療機関に対し誤って補助金が交付されていたことが分かりました
5 原因
誤交付の原因は、東北厚生局から保険医療機関のリストを確認していなかったことにあります
これにより交付決定の際、適切な確認が行われませんでした
6 今後の対応
誤交付を受けた医療機関に対して、事情を説明し補助金の返還を求めます
7 再発防止策
今後は新しい事業を開始する際には、関連制度について十分な確認を行い、必要な事務フローやチェック体制を整備します
また、申請書の審査には適切な資料を用いて確認を徹底する予定です
記事参照元
掲載確認日:2025年05月08日
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